悩みタイトル

症状として出るのは、
掌側面第1指〜4指にかけて痺れ
物をつかむ、にぎる、つまむ動作がしにくい
麻痺部分の感覚が無くなる
第1指、2指で丸が作れない。(パーフェクトOサイン)
夜にかけて、しびれ、痛みが出る
特徴が出やすい人は妊娠・出産期や更年期の女性が多く生じやすいです。 そのほか、骨折などのケガ、仕事やスマホ、スポーツでの手の使いすぎ、透析をしている人などになりやすいです。腫瘍や腫瘤などのデキモノでも手根管症候群になることが稀にあります。

手根管症候群に関する当院の考え

手根管症候群は、正中神経が手首の靭帯によって圧迫されるために発生する手指のしびれと運動障害が起こる疾患です。初期では示指、中指のしびれ、痛み、手のこわばり感で気づくことが多いと思われます。ですが、最終的には親指から薬指の中指側までの3本半の指がしびれることが特徴的です。急性期のしびれ、痛みは明け方(夜中〜朝方)に強く出やすいです。手を振ったり指を曲げ伸ばしたりすると、しびれと痛みは楽になります。ひどくなると、親指と人差し指できれいな丸(OKのサイン)ができなくなります。このような症状が出る疾患だと考えました。

手根管症候群はなぜ起こるのか?

手根管症候群というのは、正中神経が手首で圧迫されて起こる症状です。正中神経は手の感覚、親指のふくらみの筋肉(長母指外転筋、母指球筋)を支配する神経です。正中神経は指を動かす腱と一緒に、手首の部分で手根管という狭い管を通過していきます。腱の炎症が起こることで、正中神経が圧迫されるのが病気の原因です。40代以降の女性や妊娠されてる方に多い疾患です。スポーツだとテニス、野球をしている人、日常生活では重い荷物を持つ動作、仕事でパソコン、スマホ等で手を良く使う方や手を使いすぎな方になりやすい傾向があると思います。

手根管症候群を放っておくとどんな症状が現れるのか

掌側面の(親指)1指から(環指)4指にかけてしびれ,痛みが出やすくなります。手を使いすぎてしまうことで症状が強くなったり、しびれや痛みで明け方(夜中〜朝方)に目が覚めることがあります。放ってしまうと進行して、親指の付け根の筋肉(長母指外転筋、母指球筋)が細く見える事があります。コインやボタンがつまみにくい,かけはがしにくい,(親指)1指と(示指)2指の間があまり開かないので,グラスやコップ等を持ちにくいなど、握力もかなり低下するような症状がでます。。握力の簡単なチェックの方法はペットボトルの蓋が片手で開けられるかどうかで判定できます。

手根管症候群の改善に効果的な当院の施術メニューは?

手根管症候群は手首や前腕の使いすぎで筋肉が硬くなってしまっているので、筋肉を緩める施術をお勧めしたいと思います。まずは手技の施術です。しびれや痛みを出している筋肉を探し、筋肉を押して解していきます。ツボや痛みの原因の部分をしっかり指圧することで症状改善を図ります。次に針です。手技の施術では表面の筋肉しか緩める事が出来ないだめ、針で奥の筋肉まで緩めていきます。前腕の筋肉に負担をかけないためにも腕全体を使っていけるように、猫背矯正で行う大胸筋のストレッチや広背筋のストレッチの施術もしてあげる。直接的なアプローチではないが、周りの筋肉をほぐしてあげる事でやられた感を得ることを目的とします。

その施術を受けるとどう楽になるのか

手を振る、指を曲げ伸ばすといった動作をするとしびれや痛みが軽減されるという特徴もありますが、1番は手首を安静にすることだと思います。運動や仕事などで手首を使いすぎないように注意することが大切だと考えます。
施術メニューとしてはMAで手掌〜前腕にかけてしっかり筋肉を緩めてあげる。(魚際)親指の付け根の盛り上がった筋肉の手のひらと、甲の境目の色の変わるところや、(大陵)手首の掌側のシワの、ちょうど真ん中ぐらいの場所。指を握り込んでグーを作った時に、浮き出る腱の間にあります。
(郄門)大陵と肘のしわとの中央の場所、といった3つのツボを意識しながら圧をかけてあげると楽になるのではないかと考えました。
鍼治療を行うメリットとしては、痛む場所の筋肉やツボを直接刺激して、痛みを緩和する方法があると考えます。

改善するために必要な施術頻度は

1〜2ヶ月間、手首を安静にすることです。運動や仕事などで手首を使いすぎないように注意を促してあげることだと思います。
安静にするだけではなく、週2、3回に施術を受けて頂くことをご提案します。
良くも悪くも人間の身体は3日(72時間)で元の位置戻ってしまうので、2.3日に1回のペースで定期的にMAや鍼などの施術をする事が手根間症候群の改善に繋がるのではないかと思います。