

こんなお悩みはありませんか?
膝の下の骨が盛り上がってきている
盛り上がった部分に痛みを感じる
スポーツをしているときに痛みが出る。特に、ジャンプ・ダッシュ・キックなどの動作時に痛みが出やすい
人によっては、その部分が赤く腫れたり、ほてりを感じることがある
膝の痛みによって、階段の昇り降りや走ることが難しい
このような症状が見られる方は、オスグッド・シュラッター病の可能性があります。特に、小学生から高校生の男子に多く発症する傾向があります。
オスグッドについて知っておくべきこと
オスグッド病は、小学生から中学生の成長期にあたる男児に多いとされています。運動時や運動後に痛みを感じることから始まり、やがて脛骨粗面の突出が見られるようになります。
サッカーやバスケットボールなどのスポーツによって、大腿四頭筋の伸縮や過度な使用、同じ動作の繰り返しが原因となり、発症することがあります。
予防には、成長期において運動前のストレッチを欠かさず行い、大腿四頭筋の柔軟性を高めることが大切です。オスグッド用の膝サポーターの使用も、膝への負担軽減が期待できます。
対応としては、患部を安静に保つことや、アイシングの実施が挙げられます。さらに、消炎鎮痛薬の外用や、超音波・低周波といった物理的な施術を組み合わせることで、痛みの軽減が期待されます。
早期に適切な対応を行った場合、平均して1か月程度の安静で症状の軽減が見込まれますが、進行している場合には、2〜3か月程度かかることもあります。
症状の現れ方は?
・膝のお皿の下あたりに痛み、赤み、熱感、腫れがある
・膝のお皿の下にある骨(脛骨粗面)が突き出てきている
・スポーツや運動をすると痛みが出て、休むと痛みが軽減する
・スポーツを再開すると、また痛むことを繰り返す
オスグッド病は、成長期の子どもに多く発症する症状で、特にバスケットボールやサッカーなどのスポーツを活発に行う10~15歳の子どもに多く見られます。
症状は片方の膝にのみ現れることがほとんどですが、まれに両膝に症状が現れることもあります。
オスグッド病は、膝関節を屈伸する動作を過剰に行うことで、膝蓋靭帯が付着する脛骨粗面に負荷がかかり、発症することが多いです。
症状が重症化すると、日常生活や安静時にも痛みが現れ、日常生活に支障をきたすことがあります。さらに、大人になってからも運動時に痛みが出るなど、症状が残る可能性があります。
その他の原因は?
筋肉が発達し、運動量が増える小学校高学年から中学生にかけての成長期に多く見られるオーバーユース障害(膝などの使いすぎによるもの)の一つで、膝を曲げると痛みを感じるようになり、ひどい場合には歩くことさえ困難になってしまいます。
では、なぜ痛みが生じるのかというと、膝を伸ばす動作は、太ももの前にある大腿四頭筋が収縮し、膝のお皿の下にある骨、脛骨結節を引っ張ることで起こります。しかし、成長期の子どもは、まだ軟骨の部分が多く、弱いため、筋肉が繰り返し骨を引っ張ることによって軟骨の一部が剥がれ、腫れや炎症を引き起こすことが原因となります。
オスグッドを放置するとどうなる?
オスグッド病を放置すると、次のような問題が生じる可能性があります。
骨や軟部組織に成長異常を引き起こす
筋肉の付着部が剥離し、最長で2年かかることがある
成長ホルモンの分泌が十分でない状態が続き、骨の成長を妨げる
痛みが軽減したとしても、成人後に再び痛みが出る「オスグッド病後遺症」を発症することがある
オスグッド病は、成長期に膝蓋骨(膝のお皿)の下にある「脛骨粗面」が軟骨から骨に変わる時期に、軟骨が引っ張られる力に耐えられず剥がれてしまうことで発症します。特に、ジャンプやダッシュを繰り返し行うスポーツをしている小・中学生に多く見られます。
オスグッド病の施術には、安静と休息が大切です。また、応急処置としてアイスマッサージや、大腿四頭筋(太ももの前側)のストレッチが効果が期待できます。運動する前と後に痛みが出やすいため、運動前にはウォーミングアップ、運動後にはストレッチを行うことが有効です。
当院の施術方法について
当院では、筋膜ストレッチを推奨しています。
筋肉は個別で動くのではなく、隣接する筋肉が連動して他の筋肉にも力が伝達されます。この伝達をするために必要な組織が筋膜です。筋膜があることで、身体全体を連動させることが可能となり、また姿勢を維持する役目も担っています。
筋肉を正しく動かすためには、筋膜が柔軟に動くことが大切です。
当院の筋膜ストレッチは、トレーナーや医師の監修を受け、筋膜の解剖学的構造に基づいて開発された施術法です。
筋膜にはいくつかの繋がりのラインがあります。当院の筋膜ストレッチでは、身体の前側のライン(前頭部-首-胸-腹筋-前もも-すね-足の甲)と後ろ側のライン(後頭部-背骨-骨盤から股関節-もも裏-ふくらはぎ-足裏)、そして体の前後を螺旋状に結ぶライン(後頭部-肩甲骨-肋骨前側-骨盤の前側-ももの外側-ふくらはぎの外側)を伸ばします。
筋膜は特に下半身に多く存在するため、当院の筋膜ストレッチでは、下半身を中心に施術を行っています。
改善していく上でのポイント
改善していく上でのポイントとして、まず運動後には必ず冷やしてあげることが重要です。炎症や腫れが起きていることがあるためです。使いすぎが原因であることが多いため、大腿四頭筋のストレッチも行うと良いでしょう。お風呂上がりに行うのが効果的です。スポーツをする際には、テーピングやサポーターを使用することで、負担や痛みを軽減し、より良いパフォーマンスを発揮できるでしょう。また、成長期は急激に骨が伸びたり、筋肉が大きくなったりします。必要な栄養をしっかりと届けるために、好き嫌いをせず、まんべんなく栄養を摂ることが大切です。たんぱく質や鉄分もしっかり摂取しましょう。