こんなお悩みはありませんか?
体が硬い
脚が攣りやすい
筋肉を曲げ伸ばしすると強い痛みが出る
患部を押すと強い痛みが出る
患部に腫れやあざがある
これらは肉離れの原因や症状となります。
体が硬く、筋肉の柔軟性が乏しいと筋肉を強く伸ばしたり、急に動いた際に大きな負荷がかかり、筋組織が損傷します。この時の損傷が多くの筋組織に起こると肉離れになります。
肉離れを予防するためには、普段からのストレッチでの柔軟性の獲得や体を冷やさないようよく温めてあげることが大切です。
肉離れで知っておくべきこと
筋肉が断裂した瞬間に「ブチッ」や「バチッ」といった断裂音が聞こえる場合もあり、その後痛みが現れます。肉離れは、筋肉の一部が断裂した状態を指します。見た目には分からない場合もありますが、内出血を起こしたり、断裂した部分がへこんだりすることもあります。
まず肉離れになってしまった場合は、運動を中止しましょう。そのまま続けてしまうと、肉離れの症状が悪化する可能性がありますので、運動を中止し、まずは安静、アイシング(冷やす)、圧迫、挙上(足を心臓より高く上げること)を行いましょう。すぐにストレッチを始めると強い痛みが出ることがありますので、控えましょう。
症状の現れ方は?
断裂部の圧痛と運動時の痛みが主な症状で、断裂部では陥没を触知できることがあります。受傷して3日ほど経過すると、皮膚表面に内出血が現れることがあります。受傷後1週間くらいは歩行にも支障をきたします。歩けないほどの痛みがある場合は重症です。
肉離れの重症度の分類は以下の通りです。
I度 筋繊維の微細損傷
筋肉や筋膜自体に大きな断裂はなく、伸ばされた程度です。患部を押すと痛みがあります。自力歩行も問題なく可能です。
施術期間の目安:1~2週程度
Ⅱ度 筋繊維の部分断裂
筋肉や筋膜が部分的に断裂し、皮下出血が起きている状態です。患部を押すと痛みがあり、自力歩行は可能ですが、困難なことが多いです。
施術期間の目安:4週~2ヶ月程度
Ⅲ度 筋繊維の完全断裂
筋肉や筋膜が深く断裂し、外見上でも患部がへこんで見える状態です。痛みも非常に強く、自力歩行がほぼ不可能です。場合によっては手術を要することがあります。
施術期間の目安:3ヶ月~6ヶ月
その他の原因は?
急なダッシュやストップ、ジャンプからの着地などのタイミングで肉離れは多発します。筋肉疲労の蓄積、加齢、ウォーミングアップの不足などは、肉離れを引き起こす要因となります。
ですが、ジャンプやダッシュをした瞬間だけでなく、筋肉がほぐれていない状態であれば日常の些細な動作でも肉離れは起こり得ます。また、水分不足や飲酒が原因で筋肉が脱水症状を起こし、その結果肉離れを引き起こすこともあります。
冬場には、身体が冷えてしまい筋肉に負荷がかかりやすくなるため、肉離れを起こしやすいとも言われています。冷えで足がつってしまい、そこから肉離れに至ることもあります。
肉離れを放置するとどうなる?
肉離れした状態を放置した場合、I度損傷だったものでも、放置して痛みが取れたからといって運動を再開してしまうと、再発する頻度が高くなります。
血腫や瘢痕組織が形成され、しこりやつっぱり感、筋肉の硬直が起こり、他の関節と上手く動かせなくなります。その結果、可動域制限が生じることがあります。このような状態が続くと、今後大きな怪我にも繋がる可能性があります。最悪の場合、歩行が困難なほどの大きな怪我に繋がり、他の筋肉にも影響を及ぼし、身体全体の歪みを引き起こすこともあります。
したがって、早期回復には正しい知識と冷静な判断が必要です。状況に応じて適切に対応できるよう、準備しておくことが大切です。
当院の施術方法について
当院の施術方法には、3つの施術メニューがあります。
【EMS】
まず1つ目はEMSです。これは電気を使用した施術方法です。ぎっくり腰などの急性的な症状や、肩こり、腰痛などの慢性症状に幅広く効果が期待できます。電気刺激を筋肉や靭帯の深部に浸透させ、筋肉や靭帯の修復を促進します。
【筋膜ストレッチ】
2つ目は筋膜ストレッチです。硬くなった筋肉をストレッチすることによって柔らかくし、柔軟性を確保して再発予防が期待できます。特に今まで身体が硬かった方には、より効果が期待できる施術方法となるでしょう。
【足の極み】
3つ目は足の極みです。足の極みは、ふくらはぎの肉離れに対して効果が期待できます。足からの血流が滞ることが足の硬さを引き起こす原因となりますが、足の極みを行うことで血流を促進し、肉離れが起きた部位への血流を促すことができます。これにより、早期回復が期待できます。
改善していく上でのポイント
初期の対応としては、出血を少なくすることが大切です。出血を少なくする方法を、それぞれの頭文字をとってRICE処置と言います。
安静 (Rest)
肉離れを起こした場合、まずは運動を中止しましょう。特にストレッチや痛めた筋肉を収縮させると、強い痛みが出ることがあります。
アイシング (Icing)
損傷された組織に氷をあて冷やすことで、周囲の血管を収縮させ、出血を少なくすることができます。反対に、湯船などに浸かって温めると出血が増えるため、初期の段階では温めるのは控えましょう。
圧迫 (Compression)
自宅に伸縮性のある包帯やバンテージ、痛めた部位に適したサポーターなどがある場合は、使用をお薦めします。
挙上 (Elevation)
長時間立っていると、血液は重力により下、特に足に溜まりやすくなります。足を痛めた場合は、寝るときや練習・試合を見学している際に、足の下に枕やタオルを入れて体よりも少し高く保ちましょう。これにより、溜まった血液が心臓に戻り、出血を減らすことができます。